挨拶

川崎医科大学産婦人科学教室
主任教授 下屋浩一郎

川崎医科大学産婦人科学教室のホームページをご覧いただき有難うございます。

私は、初代小川重夫教授、2代目河野一郎教授から教室を引き継いで2006年7月から川崎医科大学産婦人科学教室を主宰しています。着任当初スタッフ2人で教育・臨床・研究を開始した教室もようやく2桁の人数を数えることができるようになりました。人数は少ないながらも決して妥協せずエビデンスに基づいて臨床を行うという姿勢だけは曲げることなく行って参りました。その間に婦人科腫瘍領域が専門の中村隆文教授を招聘し、2013年7月からは岡山市内の川崎病院の移転新築を目指して胎児治療が専門の中田雅彦教授にお越しいただき、産婦人科学2教室をさらに2013年9月からは婦人科内視鏡部門の充実を図る目的で塩田充教授を招聘して婦人科腫瘍学教室を設立して3教室で本院である川崎医科大学附属病院と川崎病院(川崎医科大学総合医療センター)の産婦人科の臨床と教育・研究に従事してきました。2016年1月から婦人科腫瘍専門の本郷敦司教授が産婦人科学2教室教授に着任されています。そして2023年4月から3教室を改めて統合して川崎医科大学産婦人科学教室として、診療・教育・研究に従事しています。川崎医科大学産婦人科では周産期領域、婦人科腫瘍、産婦人科内視鏡3分野のエキスパートを揃えて充実した体制を整備しています。診療内容については、それぞれの病院の診療についてをご参照ください。

初期研修および後期研修を希望される方にとってバランスの良い研修ができる体制が整っています。エビデンスに則った臨床研修を行っており、様々な研修や学会参加の機会も豊富に用意されています。川崎医科大学産婦人科での研修に興味をお持ちの方がおられましたら遠慮なくご連絡下さい。

大学病院として臨床研究も大切であると考えています。症例を通して生まれた疑問をそのままにするのではなく、臨床研究として発展させる必要があります。さらに基礎的研究も同時に行っており、大学院に進学して学位取得を目指すことも可能です。数多くのチャンスが川崎医科大学産婦人科にはあり、多くの方が集う場にして行きたいと思います。


産婦人科学教授
(川崎大学総合医療センター担当) 本郷 淳司

川崎医科大学総合医療センターの礎は、昭和14年に川崎祐宣先生が現在の場所にほど近い西中山下に外科川崎病院を開院されたことに遡ります。その後、総合医療センターに隣接する現在、医療短大と高齢者医療センターがある場所に昭和35年、総合病院川崎病院が開院、そして平成28年に総合医療センターが設立されました。私は川崎病院/総合医療センターを担当する産婦人科学2教授として、平成28年1月に赴任いたしました。

川崎医科大学総合医療センターは平成13年に閉校となった岡山市立深抵小学校の跡地に立地しています。私自身も小学校6年間をこの地で学び遊んだ思い出の地です。当時は表町界隈のお店の2階に居住する多くの同級生がいました。川崎病院の社宅もあり、職員の子弟が何人もいたことを記憶しています。その後、市街地のドーナツ化が進み、小学校も廃校となり、中心地の病院も郊外への移転が続きました。皮肉なことに昨今は都市部の利便性もあり多くのマンション建設とともに、人口が再流入、再び市中心部の学校や病院の必要性が叫ばれています。

当院は川崎病院時代から地域と密着した医療を提供し続けています。岡山駅からの路面電車、天満屋バスステーションと隣接した当院は公共交通手段でのアクセスの利便性に富み、特に車の運転をされない方にとっては極めて便利な立地です。

私共、産婦人科は現在人員の問題から分娩は取り扱っていませんが、特に婦人科腫瘍専門医による婦人科悪性腫瘍の手術、化学療法、放射線治療に特化した専門診療を行っています。広汎性子宮頸部切除術や円錐切除術などの妊孕性温存手術も、適確な診断の上でエビデンスに基づいて行っています。当院は地域がん診療連携拠点病院として、院内各科とも緊密に連携した医療を提供しています。一方、良性腫瘍には原則として腹腔鏡下手術を行っています。子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術(UAE)や子宮鏡下筋腫切除(TCR)、また婦人科疾患に対するセカンドオピニオンも幅広くお受けしています。

教室の歴史

川崎医科大学産婦人科学教室は1971年4月より初代教授である小川重男先生が東京慈恵会医科大学より着任されて教室を設立され、1990年3月にご退官されるまで教授ならびに病院部長として教室を引っ張って来られました。
また、助教授の高瀬善次郎先生は婦人科感染症領域に造詣が深く、産婦人科感染症研究会の設立に寄与され、第1回の産婦人科感染症研究会を倉敷で開催されました。

第2代教授として河野一郎先生が岡山大学から着任されました。河野先生は婦人科腫瘍学に造詣が深く、藤原助教授とともに数多くの婦人科臨床試験を行って多くの成果を得ております。

2006年に第3代教授として大阪大学より私が着任致しました。着任当初は私含めて教室員2名という状況での再スタートを切りました。その後、産婦人科学1教室には婦人科腫瘍学が専門の中村隆文教授が着任され、2013年川崎病院に産婦人科学2教室が設立され、中田雅彦教授が着任されました。医学部・附属病院における婦人科腫瘍部門の臨床・研究のさらなる充実を目指して、2013年に婦人科腫瘍学教室が創設され、塩田充教授が近畿大学より初代教授として着任しております。3教室体制で倉敷の川崎医科大学附属病院および岡山の川崎病院(現川崎医科大学総合医療センター)の診療および研究・教育にあたってきました。婦人科腫瘍学教室は、良性、悪性を問わず、子宮鏡や腹腔鏡手術などの低侵襲手術の積極的な導入が始め、西日本有数の手術数となっております。2020年2月1日には太田啓明准教授が着任され、腹腔鏡手術のさらなる充実を目指すとともに、ロボット支援下手術が開始され、症例数は有数の件数となっています。2023年に3教室が統合して現在に至っています。

研究としては産科、生殖医療、腫瘍の各領域でそれぞれ先進的な研究に取り組み、臨床面では個々の症例を大切にして臨床研究を行い、特に多数例の低侵襲手術については成績をデータベース化し手術適応の決定に生かしております。

スタッフ紹介

部長 / 教授 下屋浩一郎
(本院)
プロフィール
部長 / 教授 本郷敦司
(総合医療センター)
プロフィール
特任部長 / 特任教授 太田博明
(総合医療センター)
プロフィール
特任部長 /
川崎医療福祉大学特任教授
塩田充
(本院)
プロフィール
医局長 / 准教授 村田卓也
(総合医療センター)
プロフィール
副部長 / 准教授 太田啓明
(本院)
プロフィール
特任准教授 太田邦明
(本院)
プロフィール
特任医長
藤原道久
(総合医療センター)
プロフィール
医長 / 講師 杉原弥香
(本院)
プロフィール
医長 / 講師 松本良
(本院)
プロフィール
チーフレジデント /
大学院生
齋藤渉
(本院)
プロフィール
チーフレジデント /
臨床助教
河村省吾
(本院)
プロフィール
シニアレジデント /
臨床助教
森本裕美子
(本院)
プロフィール
シニアレジデント /
大学院生
岡本 華
(本院)
プロフィール
臨床助教
(シニアレジデント)
田坂佳太郎
(本院)
プロフィール
臨床助教
(シニアレジデント)
藤原 瞳
(本院)
プロフィール
非常勤医師 松本桂子
(本院)
プロフィール
非常勤医師 / 臨床准教授 小池英爾
(本院)
プロフィール